4月1日(月)、晴天の名古屋空港にてドクタージェットの試験運航開始のオープニングセレモニーを実施いたしました。
この日を迎えられたこと、心から嬉しく思います。皆さまのご支援がなければ、ドクタージェットが日本の空に飛び立つことはありませんでした。改めまして、心より御礼申し上げます。
会見には、ドクタージェットのメディカルディレクターが所属する基幹病院の先生方や、中日本航空の皆さま、メディアの皆さまなど、たくさんの方々がいらっしゃいました。福嶌より、改めて日本の小児医療の現状や、ドクタージェットの試験運用が目指すものについてお話しさせていただきました。
日本のPICUの立役者でもあり、前回のクラウドファンディングでもお世話になりました埼玉県立小児医療センターの植田先生にもご登壇いただきました。
ドクタージェットのお披露目も実施させていただきました。この日は北海道の丘珠空港へ移植用の心臓を届けた帰りで、エンジンもまだ温かい中でのお披露目となりました。今後、小児患者の搬送が実際に行われれば、全国を対象とするドクタージェットとして初の実績となります。
あいち小児保健医療総合センターの皆さまによる患者搬送のデモンストレーションも行われました。非常にスムーズに実施されており、すぐに搬送できる体制であることを改めて確信しました。
体制は整いつつあります。ここからは、医療現場で子どもたちを診る医師たちの選択肢としてドクタージェットが挙がるかどうかがとても重要です。
これまでPICUへの搬送が不可能だった地域では、そもそも高度先進医療施設への搬送は選択肢にすら挙がらず、医師の間に発想そのものが生まれなかったといいます。そうした環境からドクタージェットを一般的なものにしていくには、長い時間がかかるはずです。
すこしでもその時間を短くするには、搬送実績とともに基幹病院や搬送元の医師の声を借りながら、ドクタージェットの有用性を大きく発信していくことが必要です。皆さまからのご支援を礎として、JCCNは普及活動に一層邁進してまいります。