ドクタージェット、存続の危機|全国の小さな命を、救い続けるために

日頃より、当団体の活動をお見守りいただきありがとうございます。

国内において重症患者の治療の進歩は著しく、その救命率や治療後の予後も向上しました。

しかし、これらの高度専門治療を行える施設は大都市の限られており、重症患者が国内で公平に医療を受けるためには、

医療優先固定翼機を用いた広域搬送を行い、地域から高度医療施設に患者を搬送するシステムを構築する必要があります。

しかし、日本においては、北海道以外には、重症小児患者を医療用ジェット機で搬送するシステムはありません。

 

そこで、特定NPO法人JCCNは、2024年4月1日から寄付を財源として、県営名古屋空港を基地として全国各地から、

固定翼機搬送を要する重症小児患者のの高度専門医療施設への固定翼機搬送の試験運航事業を開始しました。

 

特定NPO法人JCCN は5月1日に認定NPO法人となり、5月22日までに9例の患児をジェット機搬送しました。

認定NPO法人JCCNは、今後事例を積み上げ、固定翼機による搬送を必要とする小児の実態を把握するとともに、固定翼機搬送の意義を明らかにし、

行政・立法に訴えかけ、2025年6月に政府の骨太方針に盛り込まれるように活動していく予定です。

そして将来的には、対象を成人にまで拡大し、基地も羽田空港と伊丹空港の2基地として、全国レベルの重症患者の固定翼機搬送システムを構築すべく、

認定NPO法人JCCNの活動を行っていく方針です。

 

一方、継続運航の難しさに直面しております。ドクタージェットの国策化を目指し、国に必要性を示すための搬送実績を積み上げている現在ですが、

試験運航のための費用は全てご寄付によって成り立っております。

1回あたりの搬送費は約300〜400万円かかりますが、それを拠出できる資金が大きく不足しております。

すでにこれまでに様々な方から支援いただいた資金が残っておらず、これ以上の搬送要請には答えられない状況です。

すなわち、子どもたちの命を救うことができなくなります。

しかし、 手が届く命があるのに、それを諦めることは絶対にできません。

 

たびたびのお願いになり申し訳ありませんが、

この資金を確保するために再度クラウドファンディングにて資金を募ることにしました。

目標金額は1億円、2026年8月までの運航資金を募ります。ぜひご支援をいただき、勢いよくスタートダッシュを切りたいと思います。

拡散の方も何卒宜しくお願い致します。

 

今後とも何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

公開期間:5月20日(火)9:00〜8月18日(月)23:00

目標金額:1億円

URL:https://readyfor.jp/projects/JCCN-doctor-JET3

 

挑戦形式:All in 寄附金控除型

 

 

数ある障壁を乗り越えるために、私たちはドクタージェットが自治体に縛られない国策になることを望んでいます。異次元の少子化対策では、全国どこでも子どもを育てられる環境整備は極めて重要なはずですが、事例なく国の予算が下りません。そこで、まずは実証実験という形で、自分達で資金を集めてドクタージェットを飛ばすことにしました。

このクラウドファンディングはまさに、国にドクタージェットの必要性を示し、日本の空に飛ばす第一歩です。

これまで多くの医療関係者さまからご支援をいただいておりますが、目標まではまだまだ遠い道のりです。この道のりを進みきるには、急性疾患や災害・事故による怪我など、もしものときを想像いただけるみなさまからのご支援や情報拡散が必要です。

改めてのご支援や、SNSでの拡散、ご家族や親しいご友人などに、私たちの活動を広めていただければと思います。ぜひ私たちと一緒に、救える命を救っていただきたい。ドクタージェットを待つ、全ての子どもたちのために、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

NPO法人 日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク理事長
福嶌 教偉